「すぐ 死ぬんだから」
おどろおどろしい本の題名
姉に勧められて読んでみた
奇想天外なストーリーで
現実、そんなことがあったら
結構、厳しいぞ
亡くなった夫に42年間隠し続けた妾が
立派な息子まで
それが思わぬ展開へと行くのだが
妾という言葉も
古めかしいが
78歳、気骨な主人公は
ハイヒールを履き
鮮やかな服をまとい
もちろんネイルもサロンで
様々な感情がありながらも
サバサバと毒を吐きながら
正直に冷静に生きている
80歳を目前にした女性主人公の
外見に関する物語で
それは主人公の嫌いな
内面と繋がっている
読んだ後の言い知れぬ爽快感
「 品格ある衰退 」
衰退する肉体も
生きてることも楽しもう
そんな気にさせてくれた
「すぐ死ぬんだから」
内館牧子のワールドに触れた
今の私に最適な本です
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